離乳食期が終わったら、いよいよお子さんにはしっかりした食事をとらせる時期になります。しかし、何を食べさせたらいいかわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、赤ちゃんが生まれて初めて食べる離乳食の栄養について詳しくご紹介します。
はじめに、離乳食期の赤ちゃんに必要な栄養素をみていきましょう。まず第一に挙げられるのがタンパク質です。動物性・植物性のいずれでも、良質なたんぱく質をとることで成長を促してくれます。また、ビタミンB群も成長のために大切な栄養素なので積極的に摂るようにしてくださいね。
◆鉄分（Fe）：血液中のヘモグロビンを作る栄養素で、体の成長を促す役割を担います。レバーや豆類に多く含まれていますよ。
◆カルシウム（Ca）：骨や歯の形成に役立つ栄養素です。牛乳やチーズなどに含まれており、他にも小魚や大豆製品からも摂取できます。
◆亜鉛（Zn）：味覚を形成するとともに皮膚の新陳代謝を促進する働きのある栄養素です。納豆や牡蠣といった食材から取ることができます。◆銅（Cu）：体内で酸素を運ぶ役割を果たしている栄養素です。ホウレンソウなどの緑黄色野菜に含まれているため、肉料理中心の食事だと不足がちになりやすいですね。◆マグネシウム（Mg）：神経伝達物質の合成を助けるほか、血液中の余分なナトリウム濃度を下げる作用があるため高血圧予防に役立ちます。ほうれん草や小松菜、モロヘイヤなどに豊富に含まれる栄養素ですよ。◆βカロテン：抗酸化力が高く、老化の原因となる活性酸素を除去することで免疫力をアップさせてくれる栄養素です。ニンジンやピーマン、カボチャ、さつまいもなどに多く含まれています。
◆葉酸（Fo）：胎児の正常な発育に寄与する栄養素で、妊娠初期〜中期にかけて特に必要とされる成分です。レバーや枝豆、アスパラガスに多く含まれる栄養素ですよ。◆ビオチン（Bi）：ビタミンの一種でありながら、私たち人間にとって必須ではない栄養素です。ただし、アレルギー疾患を抑制する効果が認められており、卵や乳製品、小麦などを多く含む食品を食べる際には注意が必要かもしれません。